最高等級を認められた牛のみに与えられる称号。
仙台牛
仙台牛の特徴
宮城県では、年間およそ2万頭が食肉として出荷されていますが、うち仙台牛の名で出荷されるものは、そのおよそ3割です。仙台牛は、全国で唯一、肉質等級が最高の「5」に格付けされないと呼称が許されない超高級ブランド牛肉なのです。霜降りと赤身のバランス、きめの細かさなど厳しい基準をクリアし、最高ランクに格付けされた牛肉だけが、仙台牛の称号を得ることができます。
【良質な水と稲わら】宮城は全国有数の米どころです。仙台牛は、その清らかな水で育ったササニシキやひとめぼれなどの稲わらを贅沢に食べて育ちます。ふるさとの豊かな自然の恵みをからだいっぱいに吸収することで極上の美味しさが作られています。
【丹精込めた肥育】およそ3年をかけて丁寧に育てられます。また、宮城は子牛の産地であることから、牛は生まれたときから宮城の空気の中でのびのびと成長していきます。そのため、肉質にぶれが少なく、格付けのもと5等級という一定の規格を保った美味しい仙台牛を育て続けていくことができるのです。
仙台牛の歴史
仙台牛の歴史は昭和6年宮城県畜産試験場が、肉質の向上を図るために兵庫県から種牛を導入し牛の改良を手がけたことから始まります。昭和49年兵庫県から導入した、「茂重波号(しげしげなみごう)」の産子で、兄弟種雄牛も百数十頭を数え、全国各地で活躍したといわれています。現在出回っている仙台牛のほとんどがこの「茂重波号」の血統を引く息牛(そくぎゅう)です。肥育方法の試行錯誤の末、現在の高品質の肉質が確立されました。「茂重波号」が仙台牛の生みの親と言っても過言ではありません。